花粉症治療薬を就寝前に飲んだ方がいい理由

2020年06月29日
せきが出ている女性

花粉症はヒスタミンなどの物質が放出されることによって、かゆみなどのアレルギー症状が生じています。そのため花粉症の治療薬として抗ヒスタミン剤が使用されることが多いのですが、この抗ヒスタミン剤は第一世代と第二世代に分類されています。

第一世代は効果の出方がとても早いのですが、眠気が強く出て、全身の倦怠感や口の渇きといった副作用が起こることが多いです。血液中から脳の中に移行していってしまい、強い睡魔に襲われるといった副作用が起きやすいのですが、効き目は比較的早くに現れてきます。すぐに効き目を実感したいときに用いると良いでしょう。

一方の第二世代抗ヒスタミン薬は、効き目は緩やかですが、持続性があり、連用することによって徐々に改善する確率が高くなっていきます。そして眠気や集中力の低下など脳の働きに影響する作用は少なく、眠くならないのが特徴です。

近年では第二世代の花粉症治療薬が使用されることが多くなり、第一世代のものはあまり使用されなくなってきています。これは第一世代のものが集中力が低下しやすく脳の働きに影響すること、眠気が起きやすく運転などをすると危ないことなどが関係しています。

花粉症治療薬であるクラリチンは処方薬以外にも市販薬としても販売されている薬です。クラリチンはロラタジンが主成分で、ロラタジンは脳への移行が少ない非鎮静性なので眠くならないのが特徴です。しかも集中力も低下することがないので、作業などにも影響が出にくくなっています。

花粉症治療薬は第二世代のものであっても、1日に2回の服用が必要なもの、1日1回で良いものなどがあります。アレグラの場合は1日2回の服用で効果が切れ目なく持続していきますし、ザイザルは1日に1回就寝前に服用することになっています。同じようにクラリチンも1日に1回なのですが、ザイザルとの違いは服用する時間です。クラリチンの場合、1日1回であってもその服用する時間は就寝前でなくてよく、自分で設定することができます。毎日同じ時間帯に服用するという用法になっているので、自分の生活に合わせて使うことができるタイプの薬です。

1日1回飲む薬は就寝前に服用すると決められているものが多いです。これはアレルギーの症状である鼻づまりや鼻水がひどくて夜良く眠れない状況を回避すること、モーニングアタックと呼ばれる、朝に花粉症の症状が悪くなる状態を防ぐことが理由として挙げられます。花粉症の症状の場合、最も症状が重いのが朝の7時ごろなので、就寝前に薬を服用することによって朝の症状を抑えることができるのです。

なお、モーニングアタックは自律神経の乱れにも関係があり、交感神経と副交感神経が一時的に乱れるためにアレルギー反応が出ることがあります。これらの神経をスムーズに切り替えることが大切なのですが、自分の意思ではどうすることもできない部分もあります。もし朝にひどい症状が出る場合は睡眠をしっかりととる、ほこりを立てないよう布団の中で体を動かしてから起きる、朝日を浴びるということを行ってみると良いでしょう。

花粉症の場合、注意しなくてはならないことがいくつかあるのですが、その一つとしてアルコールの摂取があります。アルコールは薬との相互作用があり、飲酒してしまうことで薬の血中濃度が上がって薬の作用を強くしてしまいます。それにアルコールには中枢抑制作用もあるので、余計に副作用が出やすくなってしまいます。よって、花粉症の薬を飲んでいるときは中枢抑制作用が増強してしまうアルコールに注意が必要となります。

花粉症の薬は就寝前に服用した方が就寝中に鼻づまりなども解消されているので、ぐっすりと眠ることができます。また、モーニングアタックを回避できるという点からも、1日1回就寝前という薬は、その飲み方を守るようにしましょう。

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